TIME講読道場2

第2回です。

多分TOEIC対策記事より更に需要の低い超ニッチな内容ですので、
新しい方面のマニアが集まれば良いなと思います。

本日はiPhoneとiPadのアプリの話です。

以下、TIME MOBILEに2012/12/5に投稿された
"A Much Nicer Gmail for iPhone and iPad"より抜粋します。

"…But it's refreshing evidence that Google is capable of building first-rate iOS apps when it puts its mind to it. Every time it does, the oft-theorized notion that the company is intentionally holding out on iOS users to boost Android sounds more like paranoid fantasy. (I admit that I've sometimes indulged in it myself.)"

この文章の直前には、「GoogleがiPhone&iPad用のGmailアプリの
インターフェイスを大幅に改善し、筆者はそれを非常に喜ばしく感じている」
という文があります。その感動を記事にしたのです。その文脈を踏まえ、
冒頭の逆接Butの意味をしっかり捉えて訳してみて下さい。
また、競合関係にあるアンドロイドとiOSのスタンスも考慮する必要があります。

私の試訳は以下です。
「スバ抜けて使いやすいiPhone&iPAD向けGmailアプリ」

「…しかし、そのこと(Gmailのインターフェイスが大幅に改善された事)は、Googleが、その気になれば一流のiOSアプリを開発出来るのだという、従来の認識を払拭するような証拠である。常にそうしていれば、しばしば通説化されている、同社が意図的にアンドロイドのシェアを伸ばす為に、iOSユーザーに対してもったいぶっているという認識が一層妄執めいて感じられるというものである。(私自身、時々それ[=通説]に傾いてしまっていた事は認めざるを得ないが)」

itが沢山あるので、適当に訳すと痛い目を見るでしょう。

今回私が気になった部分は二つです。
★2文目の文構造が掴みにくい!

カッコで括って分かりやすくします。
(Every time it does), the oft-theorized notion [that the company is intentionally holding out on iOS users to boost Android] sounds more like paranoid fantasy.

キモの部分を抜き出すと、こうなります。
the oft-theorized notion sounds more like paranoid fantasy.
知覚動詞soundを述語動詞とする2文型です。
[  ]で括った部分は、notionを詳しく説明しています(同格のthat)。

(  )部分はifとthe company(=Google)が省略された
従属節と考えるべきかと思います。
元はIf the company does it every timeといった文章だったかと。
Every timeとitが強調されて倒置が起きています。
(itをGoogleと捉える事も出来ますが、主節の方にthe companyがあるので、
くどいからこっちを省略したと私は解釈しました。
従ってitの指示内容は「iOS向けアプリインターフェイスの改善」です。
ここは、意見が分かれそう)

全体的な話に戻します。

最初この文章に目を通した時、私は
Androidとsoundsをつなげて読んでしまったので、
「アンドロイドの音色ってなんじゃい」と首をかしげてしまいました。
しかし、ここを繋げて捉えると、述語動詞がない文章になる事に
気が付き、分離して考えることにしました。

英文講読は予測と修正の連続です。
最初読み間違えたら、別の解釈の可能性を辿れば良いと思います。

★1文目の"refreshing"をどう訳すか。
言い換えれば、なぜ"evidence"が"refreshing"なのかという事になりますが、
その直後の文章をきちんと理解出来れば腑に落ちます。

お分かりの方も多いと思いますが、
アンドロイドとiOSは業界シェアを争っています。
そんな中で、相手に(自己ブランドとは言え)便利なアプリを与える事は、
いわば敵に塩を贈るようなものです。

筆者曰く、インターフェイス改善前のiOS用のGmailアプリは
非常に使いにくかったそうで、iOSユーザーとしては
どうしても「これはGoogleの策略なんじゃないか」と感じてしまうわけです。
その思いを今回の改良がrefresh(=払拭)した、という事です。
こういう端的でキレる語句選定にシビれます。

なお、同じく2文目にある"hold out on~"というのは
「~に対して隠し立てをする」という英検1級で出る句動詞の一つです。
ここでは意訳しましたが。早速1級対策が役に立ちました。

今回は以上です。

ちなみに私はアンドロイドユーザーです。
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No title

HBKさん

面白い企画ですね。

僕はEvery time it does, の部分を間違って解釈してしまったようです。Every timeを倒置と思わず、単純に接続詞として、Every time the company puts it mind to it, ~する度に、と読んでしまいました。なかなか難しい文ですね。勉強になりました。

次回も期待しております。

>Rabbitさん

お付き合いいただき有難うございます。

その解釈、良いですね!

確かにEvery timeとかEach timeとかは接続詞的に使われますから
Ifがなければいけないわけではありません。

doesのあとにsoか何かがあれば、ほぼ間違いなく
Rabbitさんの解釈の方が正しいと思います。
勉強になりました。

またネタを仕入れてくるので、今後とも宜しくお願いします。
プロフィール

HeadbuttK

Author:HeadbuttK
(略称:HBK)
崖っぷち会社員。

TOEICマニアです。
TOEIC990点を26回取得。

一応英検1級も取得。

謎団体「チーム寺子屋」所属

twitterでも同じHNで頻繁にTOEIC絡みの事を呟いてますので同志の方は何卒フォローをば。

☆TOEIC戦績☆
---昔---
01回:710(345/365)
02回:825(450/375) IP
03回:870(480/390)
04回:800(415/385)
05回:890(450/440)
---2011年---
06回:915(480/435)
07回:960(495/465)
08回:950(485/465)
---2012年---
09回:955(495/460)
10回:970(490/480)
11回:970(495/475)
12回:975(495/480)
13回:960(495/465)
14回:985(495/490)
15回:990(素点97/98)
16回:990(素点98/99)
17回:985(495/490)
---2013年---
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22回:985(495/490)
23回:990(全問正解!)
24回:955(495/460)
25回:980(495/485)
26回:970(495/475)
27回:975(485/490)
---2014年---
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48回:990(素点98/100?)
49回:990(素点100/99?)
---2016年---
50回:990(素点99/99?)
51回:990(AM全100%)
52回:990(AM全100%)
以上、2代目TOEICとの戦績
以下、3代目TOEICとの戦績
53回:990(素点99/97?)
54回:985(495/490)
55回:990(未検証)
56回:980(495/485)
57回:990(素点99/99?)
58回:990(素点95/97?)
59回:980(495/485)
---2017年---
60回:990(素点97/96?)
61回:980(495/485)
62回:980(495/485)
63回:990(素点99/98?)
64回:申込済

☆英検1級戦績☆
6勝4敗4分
CSE2.0(戦闘力)2831
凡例:HBK得点/合格最低点
   1次   2次
01回:077/79|1次敗退
02回:071/81|1次敗退
03回:080/78|071/60
04回:072/81|1次敗退
05回:084/78|054/60
06回:092/78|081/60
07回:088/78|敵前逃亡
08回:087/80|066/60
09回:075/77|1次敗退
10回:093/83|064/60
11回:093/82|052/60
以下、CSE2.0導入後戦績
合格最低スコア(一律)↓
1次:2028 2次:602
   1次  2次  計
12回:2195|636|2831
13回:2190|584|2774
14回:2192|602|2794

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